私は海外の会社と仕事をしていて,海外赴任も経験しました.そんなわけで必要に迫られ,英語を勉強しました.この際,皆様が言う「必要に迫られることによって英語力が飛躍的に伸びる」ことを実感したわけですが,もっと日常的にこの状況を作れないものかと少し考えてみました.そこで思ったことを本エントリで書きたいと思います.
「語学習得以外のメリットを見出すこと」が大切
語学は手段だった
私の場合,必要に迫られる,の具体的な意味は「英語が話せないと仕事がうまく行かない」ということでした.つまり語学は手段で,あくまでも目的は仕事をうまくまわすこと.これが大切.目的である仕事がうまくいったとき,大きな喜びを得ました.最初は仕事自体の達成感だったのですが,徐々に英語が上達したおかげもあるのかなと思いはじめました.そして仕事を始めたころの自分の英語と今を比べてみると,明らかに力がついていたことがわかりました.手段として英語を用いていたら勝手に力がついた,そんな感じです.
逆に語学習得を目的にしても得られる喜びは少ない
一方で,今までは試験でいい点を取るためとか,英語ができるとかっこいい気がするといった,漠然とした目的しかなく,それはつまり「英語を勉強すること自体が価値のあることだ」と語学習得がメインの目的でした.なんどもその目的で勉強を試みましたが,何度も失敗しました.全然続かないのね(笑).
この経験と,仕事で必要に迫られて英語を使ったことを比較してみたんですが,私が思った違いは「得られた喜び・自信・メリットの量」でした.仕事では英語でカタコトながらコミュニケーションして,上手くいって,大きな喜びと自信を得ました.一方,英語の試験のための勉強は,いい点数とって少しはうれしいけど,自分にとってのメリットや自信には到底ならないものでした.この違いは大きいです,だってこの喜びが学習を続ける原動力になるから
英語学習以外のメリットに英語をくっ付ける
私の場合は仕事を上手くまわすというメリット(ちょっと違うか,使命ですね)に英語がくっ付いたことで,必要に迫られ英語を勉強し,その結果英語力がアップしました.くっ付いたことで仕事の達成感を得るのと一緒に(意識しないうちに)英語力がアップしたんだと思います.英語の学習自体を目的としていたらこんなに英語が上達しなかっただろうなぁ。。こういう状況をいかに作るかが大切なんでしょうね.
英語の力を身につけたいなら,まずは英語以外の興味・趣味を考えよう
そこで,私が提案する英語の勉強法は,「まず英語以外の興味・趣味を考える」方法です.そしてその興味・趣味に英語をくっ付けます.例えば音楽が趣味の方は海外に目を向けてみましょう.海外の(英語で書かれた)サイトには大量のアーティスト情報や局の評価が含まれています.また英語の歌の歌詞を解読すると,もっとそのアーティストが好きになるかもしれません.他の分野もそうです.私はカメラとテニスが趣味なのですが,海外のサイトを見るようになって,日本人とは違う感性で取られた写真に驚いたり,テニスでは錦織選手以外の情報を得られるようになりました.Twitterなんかもいいですね,アーティストやスポーツ選手をフォローすると,彼らのツイートを読めて,日本のニュースだけでは紹介されない情報がこんなにもあったのかと驚くことでしょう.
そんな喜びや発見と共に,知らず知らずのうちにあなたの英語力はアップしていると思います.
まとめ
やっぱ語学は手段なんです.でもその手段(例えば英語)を得ることで世界は広がり,あなたに多くのメリット(喜び・驚き・自身,etc)を与えてくれるはずです.まずは自分の好きなものを考えて,それに英語をくっ付けてみましょう.